髪を軽く巻いて、化粧もうすくして……

鏡に映る自分を確認しながら、うなずいた。

「よし、完璧!!」

待ち合わせのいつもの場所というところに行くと、すでに洸太がベンチで座っていた。

「ごめん、遅くなった?」

「あ~全然いいよ。てか、昨日とだいぶ雰囲気変わったな」

「そ、そうかな……?」

やっぱ、気合い入れすぎだよね。

「ま、似合ってるしいいんじゃね!?」

ポンっと私の頭を軽く触った。

は、恥かしい…。

NYでは、コミュニケーションの一環としていろんな男子とハグをしたけれど、やっぱり日本の男子にやられるのは違うな。

「じゃ、行きますか」

「うん♪」