私は何も言えなかった。


「あんた産まなきゃこんな事も起きなかったのに!!
産むんじゃ無かった…

あんたなんか産むんじゃ無かった!!!!!」


……――そっか

私は産まれた事も否定された。

そうだよね…


でも私だって好きで産まれたんじゃ無い。

産んだのはそっちでしょ?

そんな事を言うことも出来ない。


私はただ呆然と立っていた。

そして私はテーブルの上に何かがあるのが分かった。


それは離婚届け…


別にどうでもよかった。


私は父の事嫌いだったし。

でもそれは母から出すべきだったと思う。
あんな暴力を奮われたんだから。