「どう言う…事、ですか…?」
「どう言う事も何も…、こいつは族だぜ?。幸せに一緒にいる、なんて無理な話しだ…。こいつはそういう運命なんだよ…」
何なの…
この人……
本当にお兄さんなの?
「私は…、龍也さんがどんな人でもいいです…。」
「…は?」
「龍也がどんな人だって龍也さんは龍也さんだから……。私はそれを受け止めます……。でも私は、まだ龍也さんの事全然知らないし、そんな事言える立場じゃ無いけど…。それでも私は、…私を助けてくれた龍也さんを信じます……」
私は、お兄さんを真っ直ぐに見つめて言った。
そぉ…
私は変われた…
少しだけど…、人を信じられる…
まだ龍也さんと出会って少しだけど、変われた気がする…
だから…、龍也さんといたら、自分がもっと変われる気がするんだ。
