助けを求める女の声に俺は思わず飛び起きた。
 「助け…て…だと……?」
 俺はベッドに座ったまま呆然としていた。
 ガチャッ。
 「ん?なんだ…、起きてたのか?珍しいな。」
 俺とよく似た顔を持つ背格好の変わらない眼鏡をかけた男が入ってきた。
 「元気…。」
 「…?なんかあったのか?」
 呆然とした俺を見て、元気が声をかける。
 「また…、あの声が聞こえた……。」
 「聞こえたって…。前に勇気が話してた俺達を呼ぶ声か?」
 「ああ…、あの声が俺達に助けを求めてた。」
 「助けって…、どういうことだよ…!」