ドアを開けると、そこは受付みたいなところで、下へと繋がる螺旋階段があるだけだった。
店内に流れている静かなピアノの演奏の音が階段に響いて聞こえてきた。
軽く店内を見渡すと、唯菜が受付みたいなところでクラブの下っぱのホストと親しげに話をしていた。
この様子だと相当通いつめているらしい……。
そんな事を考えながら、ボーッと唯菜を見ていたら唯菜がニコニコしながらこっちに来た。
「美姫!受付は済ませておいたから♪じゃあさっそく行ってみよ〜☆」
「未成年なのにこんなとこに来ちゃったけど…大丈夫かなぁ……」
「大丈夫だって!!」
と心配しながらも唯菜の後ろについて、恐る恐る螺旋階段を降りていった。
