ガチャッというドアが開く音の少しあとに、外の生暖かい風が室内に吹いてくる。 ヒールのカツカツという音が螺旋になっている階段に響く。 その先には、イツワリの愛を囁く容姿端麗な男達がいる。 彼女達は、それがホントウの愛と勘違いし、金を出し続ける。 それを分かっていながらも、俺らは囁き続ける。 アイシテル…………と。