「紗彩様!」 真っ黒の髪に 漆黒の瞳 整った顔のその人は 私のもとに駆け寄ると 私の肩を抱いた どうやら お父様とお母様が連れてきたらしい 「紗彩様…申し訳ありません。私が身勝手なばっかりに……!」 その人は私を一層強く抱くけど 私はただただぼおっとしていた あまりに反応がない私の目を その人は 不思議そうに 悲しそうに 見つめる そんなその人に 私は微笑みながら言う 「あなたはだあれ?」