可愛い 嫉妬






よし。これでテニスできると思った私がバカだった



「じゃー。ほい。」


楠木から放たれたボールは、私に届くわけではなく“蓮”の方にいった





「おい。海斗。なんでサッカーボールじゃなく、テニスボールなんだ??」



「れーん。大塚のだから。届けてあげて。」





ちょっと。楠木ー。何やっちゃってるの??

蓮とは、今しゃべりたくないし 複雑だし・・・…


ってか、蓮来てる来てる。
無理、無理ー!!



「おい。何、百面相してやがる。テニスボールいらないのか??」



そう言って すっとテニスボールがさし出された。



「ぁっ、ありがとう。」

ぷいっと顔をそらせて言う私。 本当に素直じゃないなぁ私って・・・…