「ありゃ、怒っちゃった」 「修二くん、なんで怒ってたの?」 「…アンタは一生知らなくていい。」 「えー?」 優花のイジワル 教えてくれたっていーのに 「早く直樹に教科書返しといで? 次の授業始まるよ?」 「あ、そっか! ごめんね、行ってくるー」 「転ばないでよ~」 むっ 今、優花あたしのこと 馬鹿にした!! ちょっとチビだからって 子ども扱いすることないのに! 地学室から優花を置いて 走り出したあたしが向かう先は もちろん直樹の教室……