ずっと前から愛してる





よくわかりにくい、とか
もっと表情にだせ、とかなら
言われなれてるけど

顔に書いてあるってなんだよ!

わけわかんねぇし!!



ムズムズというか、
もにょもにょというか…


胸の奥のほうでなんか動いてる



これが、恋っていうのか?

いや…まさか…

いや、でも…



俺の中でぐるぐると
思考が回る。


悩みに悩んでいると


「はい、できた。
おつかれさま、もういいよ」


消毒をし、俺の腕に
綺麗に包帯を巻きおえた女が
また俺に向かって笑っていた



「なにか悩んでるの?
眉間にしわ寄ってるよ」



くすっと笑って女は席を立った


…っていつのまに保健室?



「あたし、戻るけど修二くんは?」


「俺は…ここでサボる」


「そっか、じゃあ後でね」


「お、おう…」



パタパタっと小さな足音を立てて
女は教室に戻っていった

…って、なんで俺の名前?

しかも俺アイツの名前知らねぇし…



「…まぁ、同じクラスならいいか…」



俺はそんな甘い考えで
保健室のベットに寝転がった