「大丈夫?」
「……ダレ?」
ふと、横に目を向けると
ちっこい女子が立っていた
基本、女は好きではないので
睨むように見てしまったかもしれない
「さっき怪我してたよね?
教室戻ってこないから
なんとなく来てみたんだけど…」
やっぱり来てよかった
ソイツはふふっと笑って近付いてきた
「あーあー…結構血、出てるね」
「…るせ。別に手当てとかいーから
さっさと教室もどれ。」
「んー…嫌」
「は?」
「だって怪我人放っておくとか
保健委員としてサイテーでしょ」
あ、保健委員ね…
それでここまできたわけね

