「…んー…よく寝た…」


「本当によく寝たな。」


「え゛!?」






気持ちよーく目覚めた
私の目の前に現れたのは
制服姿の男子高校生



…いや、寺井直樹(テライナオキ)




あたしの馬鹿な双子の兄の親友。





「…遅刻だぞ。」




ぼそっと言って立ち上がった
直樹の言葉で血の気が引くのがわかった




「また遅刻ーーーーー!!!」


「……うるせって。」




直樹は「ぎゃー!!」
と、叫びながら着替えを始めるあたしを
一瞥し部屋を出て行った