――――理科室に残された郁弥 「絢音先輩…おれが何にやきもちやいたかは わかってへんよな。」 おれは、あの日唯斗先輩と絢音先輩が あんなことになって、顔を赤くする 絢音先輩をみて、ムカついて、悔しくて あのまま、家に帰った。 いわゆる、やきもち。 でも、絢音先輩も…。 いや、自惚れんなよ。 まあ、まず教室に戻ろう。