え!?
「いや、そんな…」
「迷惑?」
「迷惑じゃないけど、練習で疲れてるのに
送ってもらうとかは…」
うん、悪いもん。
送ってもらうとかはありがたいけど
郁弥君に迷惑やし。
「いいんです。おれは送りたい、先輩を。」
「でも…」
「じゃあ、2択で。」
2択?
「1、おれに送ってもらう。
2、おれと一緒に住む。」
住む!?
「住むって…」
「あ、もちろん絢音先輩のお母さんが
帰ってくるまでですよ。」
それは、わかってるけど!
「…………………絶対選らばなあかん?」
「うん。選んでください。」
「じゃあ、送って?」
しょうがなく、送ってもらうことにした。
「決まりっすね!」
そう言って笑う、郁弥君の
笑顔はやっぱり輝いて見えた。
