郁弥君をじーっと見つめてると、
視線に気づいたみたいでこっちに走ってきた。
「絢音先輩!!起きたんですね!
あの、おれ送っていくんで!」
「うん、ありがとう。
美希ちゃんからの手紙見た。
なんか迷惑かけて、ごめんなさい。」
「いえ、全然大丈夫です!(笑)
帰りましょう。」
「うん」
「おれ、鍵返しに行くんで
校門で待っといてください。」
「はーい」
言われた通り、校門で待ってると
すぐに郁弥君がきた。
「そんなに急がんでもいいのに(笑)」
「はあ、はあ…
1人やったら危ないんで。」
肩を大きく揺らしながら言う郁弥君を
見てたら、かわいく見えた。
「ありがとう。帰ろう?」
「はい!」
