あたしも、一緒に行きたかったのに。 だって、どうせ印刷しに職員室に寄るやん。 それに今、郁弥君と2人はイヤ。 「絢音先輩?」 「なに?」 「なんかあったんですか?」 「べつに…」 あったよ。ありました。 目の前でスキな人が告白されてるの 見ましたから。 「じゃあ、なんで… 目ぇあわせてくれへんの?」 「…………!!」 「絢音先輩?」 郁弥君はあたしの俯いた顔を覗き込んでくる。