「いいわねこれ。さっそくメロディをつけてもらいましょう」

あたしは、輝瑠くんのことなどすっかり忘れ、ただ詞ができたという喜びに浸っていた。

すぐそこに待ってるバイバイ・・・なんて気にもせずに


あの詞ができてから数日後

あたしの書いた詞にメロディがつき、レコーディングの日がやってきた。

楽屋で待っていると、

コンコンッ・・・

「どうぞ。」

そう言ったとき入ってきたのは、
輝瑠くんだった。

そういえば、付き合うことになったんだったなぁ、あたしたち。

それにずっと連絡取ってないし・・・

「久しぶり」

ちょっと寂しげな輝瑠くん。

「ごめんね。ずっと連絡取れなくて。」

「大丈夫。ってか、今日レコーディングなんだろ?がんばれよ!!」

「うん!!ありがとね!!」

「じゃ!俺仕事行くから。」

「いってらっしゃい。」

そう言って輝瑠くんは出て行った。