輝瑠くんと付き合うことになった。
そう喜んでたら、パッっと詞がでてきた。
「輝瑠くん、今ならいい歌詞ができるかもしれない。」
あたしはまた紙を取り出しどんどん書き進めていった。

「できた。」

「よかったじゃん!!マネージャーさんに見せてくれば?」

「うん!行って来るね!」

そう言ってあたしはマネージャーのもとへと走った。




すぐに終わってしまうこの恋に何をかけていたのだろう。
なにもなかったような気がする。
必死に追いかけようとしてたのは輝瑠くんじゃない。
ただの『歌』という道だけだった。