その時、



「大丈夫?」


強くてたくましい腕が

ワタシを抱き抱えていた。


「ぇ、ぁの―――」


貧血でぼぉっとしていた頭が

だんだん再起動してくる


――ワタシ、

男の人に抱き抱えられてる〜!?

「きゃあぁあぁッ!!!」

「ぁ、ちょっと!!」


視界がまたグラグラする

ぁ、道路にぶつかっちゃう――!

咄嗟に目をつぶる。



―――あれ??