「海だ~!!!」

4時間ほど車を飛ばしたら海が見えてきた。

窓を開けると気持ちいい風と潮の香りが車中に満ちる。

「気持ちいいね。」

私は、孝太郎を見た。

車中では孝太郎が選んだ夏うたが流れ、年齢が一緒ということもあり、会話が弾んでいる。

私は、退屈していなかった。

車が駐車場に止まった。

小さな民宿の前だった。