幸せの条件

 2週間が経った。

「片瀬さん・・・。片瀬さくらさん・・・。」

「さくら、呼ばれてる。」

姉に肩を叩かれ、私は、我に返る。

1人で診察室に入る。

医者の顔を見て私は、なぜかホッとした。

「・・・顔色がよくなりましたね。」

私は、微笑んだ。

「笑う余裕もでてきたようですね。」

医者がカルテを見ながら私が分かりやすいように問い、話しやすいように雑談も交えてくれる。

30分ほどで終わった。