周りの新入生に混じりないながら教室までの
階段を上った。

てか長いんですけど…。

なんで1年生って
最上階が教室なワケ?

息切れてるんだけど

3人してゼイゼイ
いいながら、
ようやく教室の前まで
辿り着いた。

「……。」

教室のドア開けるのって
やたら緊張するぅ。

しかもこういう時
頼りにされるあたし。

後ろを振り返ると
夏子と美優が期待の
眼差しで見つめてるし。

目があったら頷かれた。

いや、頷かれても
困るんですけど!!

心の中でツッコミ…。

覚悟を決めるしかない。

「えぇ−ぃ!」

勢いあまって
バンって音をたてて
ドア開けてしまいました。
ばって音が聞こえる
ぐらい一斉にみんなが
こっちを見た。

そんなに見つめ
ないでくれぇ…!

「ちょっと椎名…。」

恥ずかしさに俯くあたしに夏子が声をかけた。

「あたし今めっちゃハズいんだけど!?」

ちょっとキレながら
言ってみたら、
何故か夏子と美優が教室を指さしてる。

「……っ。」

教室を見回して絶句。

なんでかって?

だってそりゃ、
全員男子だし!?

いやマジで教室
間違えたんじゃないか
って思ってしまった。

1回廊下に出て確認。

おもいっきり
『1年2組』
って書いてあった。

もう泣きてぇ。

でも廊下にずっといるワケにもいかないし…。

泣く泣く教室に入った。