此処から先、晴天なり

「颯太さん、戻りました」


その声に振り返ったあの瞬間に、あたしは恋に落ちた。


身長は180くらい、スーツを脱いだら筋肉質であろう体。


真っ黒な髪を盛って、綺麗に揃えられた髭と…あたしを射抜く鋭くて切れ長の眼


「あれ?保奈美じゃん。」

「将誠おつかれ−♪」

「何?酔ってんの、お前」






ショウセイ






酔いが一気に覚めた気がした


誰?何?このいい男は…


「いらっしゃいませ。保奈美の友達っすか?」

「え…あ…」


答えられない


やばい、恥ずかしい。


「友達だよ♪保奈美の一つ上だけどね」


保奈美のフォロー?で助かった。