千夏…千夏…あっいた。 端っこの席でだるそうに座っている千夏のもとに向かう。 『千夏ー!おはよっ』 「あぁ…おはよ」 正直あたしには友達といえるのが千夏しかいないように思う。 ショートカットでサバサバしてて、 見た目も中身もかっこいい正真正銘の女子。 こんな我が儘で自己中なあたしに付き合ってくれるのは千夏しかいない、はず。 『ん、半分あげる』 「…いんないよ、甘くて歯が痛くなる。」 差し出したカルピスを見て千夏は嫌な顔をする。 ……そんなに嫌か。