―黒蝶―

中1なんてまだ、親に甘えててもいい時期だ。

なのに、親に見離されて…?


「アタシ…行く当てないっ…また、家に戻るのも…」


彼女を見て、俺はほっておけなかった。

「七瀬…」

「はい」




「…チームに入るか?」





「え?」

「俺らは暴走族の雷蝶ってチームなんだ。そこには根は優しい奴ばっかだぞ?女子もいるから安心しろ」


彼女は少し考えていた。

「でもっ…」