その夜は



サークルの集まりがあり、



私は



なおきと



顔を合わせた。



なおきは私を見つけるなり、



『話があるから、後で抜け出そう』

と声をかけてきた。



みんなが騒いでいる隙を見て



外へ出た。



『あいつとはなんでもないから。』



『俺はお前だけだから』



そう言って抱きしめられた。



優しさに負けそうになったけど、


その手を振り払い



私は駅へ向かい走りだした。