あの夏の日

カフェは少し薄暗く、



大人っぽい雰囲気だった。



私はコーチの目の前に座った。



『君のこと、知ってるよ。』



そう話し始めた。



『駅前のケーキ屋でバイトしてるでしょ?』



そうか、思い出した。



いつもレアチーズを買う人だ。



「そう言えば、先日キーホルダーを忘れませんでしたか?」


『あ、あれわざとだよ。』




なるほど、そういうことか。



でもコーチの爽やかさに




だまされてみようかと思った。