あの夏の日

朝から



太陽がまぶしかった



水平線から昇る太陽が、



いやな思い出を消してくれた。



シャワーを浴びて



ダイニングキッチンへ



美味しそうな



スクランブルエッグ



カフェオレ



クロワッサン



私の好きな



ブルーのディッシュに



きれいに並んでいた。



「君の手作り?」



『うん。』



『さぁ、食べてね。』



食べ終えると



かいとは私を海へ連れ出した。



悲しい思い出の



あの海に。



『ここで見ててね。』



かいとはそう言うと



海へ入っていった。



海は少し荒れていた。



それでもかいとは



なんども波をとらえて、



見事なライディングを



披露してくれた。



なんども波に隠れる



彼の姿を見失わないように



しっかりと海を見つめた。




彼はなんども私を振り返り、



とびきりの笑顔でピースサインを


送ってくれた。