あの日…



夏にしては肌寒い日だった。




私は学校を休み




一人海へ向かっていた。




行きたかった大学へ通い



独り暮らしもして、




何不自由なく過ごしていた。




別に家族に不満があったわけじゃない。




なのになぜだろう?




心の中は空っぽだった。




私は急に海がみたくなり、




友達に代返を頼み、




電車に乗った。