「じゃ、おじゃましました」 「うん。頑張ってね、美鈴ちゃん!」 「ありがとう」 智紘君に手を振って、もと来た道を戻る。 後は、真紘に伝えるだけ。 でも、もう新しい契約の子いるだろうし… どうしよう。 今伝えても迷惑だよね? じゃあ、契約の子がいなくなった後? うん、そうしよう。 とりあえず、真紘に連絡して聞いてみよう。 かばんから携帯を出して、真紘に電話をする。 『もしもし』 「あ、美鈴です。久しぶり」 『おー久しぶり。どうした?』 「あのさ、今…誰かと契約してる?」