真の赤い糸


担任「瀬川、ちょっといいか?」

千尋「はい…?」


担任「学級委員の瀬川に頼みがあるんだが、放課後に転入生の崎矢を校舎内を案内してくれないか?」


千尋「私が…ですか…?」

担任「ああ、頼んだぞ。」


……………そう、私は一応クラスの学級委員。

クラスメイトに無理やり押し付けられただけの仕事だから、別に私が信用されてるからとかそんなじゃない。


男子が相手なんて……



そして放課後。

千尋「崎矢君。」


彼は無言で振り向く。


千尋「あ………私はこのクラスの学級委員の瀬川千尋。よろしくね。」

崎矢「…………」


私の自己紹介なんてどーでもいいかのように彼は帰る準備をする。


(無視…ね…)


千尋「あのさ、学級委員として崎矢君に校舎を案内してって先生に頼まれてるんだけど、今時間いいかな?」


崎矢「…無理。」


千尋「へ?」


確かに"今時間いい?"とは聞いたけど、まさか無理だなんて即答されるとは思ってなかった…

そう思ってたうちに彼はバックを持ってドアの方へ歩いていく。


千尋「ちょ、ちょっと!!」

崎矢「なんだよ。」


千尋「その……校舎を案内するだけなんだからちょっとくらいいいでしょ!?」


崎矢「別にわざわざ案内してくれなくてもてきとーに聞いたりするからいーよ。それにお前と歩きたくないし。」



な……


崎矢「それじゃ」





なんなのあいつ!?