浜崎君は、生まれて初めて私を女の子扱いしてくれた………
そんな彼を………私は好きになった。
女子「浜崎君、この問題教えてほしいんだけど…」
浜崎「おーいいぜ。」
女子「浜崎君お菓子作ってきたんだけど食べてくれないかな…?」
浜崎「まじで、うん美味い!サンキュ!」
(………………………)
あの容姿にあの運動神経だもん。
それに勉強もできるし。
女子にモテないはずがない。
私なんかが相手にされるわけない、叶わない恋だってわかってるのに…
あなたを見てるだけで思いが込み上げてくる…
好きって思いが頭から離れない…
キーンコーンカーンコーン
担任「今日は転入生を紹介するぞ。入りなさい。」
先生の声でドアから入ってきたのは黒髪の男子。
手はズボンのポケットに入れている。
担任「N高から転入してきた崎矢湊君だ。みんな仲良くするように。崎矢、自己紹介をしろ。」
崎矢「………………」
転入生は何も言わない…………
担任「崎矢?自己紹介を…」
彼は先生の話を最後まで聞かず空いている席に適当に座った。
先生は何か言いたそうな顔だったが、あえて何も言わなかった。
担任「…おほん、それでは出席をとる。」
そして休み時間。
「なあ崎矢ってどこに住んでるんだ?」
「携帯持ってるのか?メアド交換しよーぜ。」
さっそくの質問詰め。
転入生がくると必ずある光景。
でも、転入生はなんだか迷惑そうだ。
そんな中私はつい浜崎君を目でおってしまう。
「おい、彰伍も一緒に転入生のとこいこーぜ!。」
浜崎「俺はいいよ。あんまり人がよってくると、転入生は迷惑するだろ。それにこれからは同じクラスなんだ。話す機会はいくらでもあるしな。」
さすが浜崎君……。
人の気持ち、ちゃんとわかってるんだなぁ。
彼はやっぱりすごい。
あらためてそう思う。
