「ニチカってあのメイクの神様のニチカ?」

「恵理奈知ってるの?」

「慶吾君の方こそだよ!
今の雑誌のほとんどニチカメイクなんだよ」

「あっそ…」

恵理奈の反応が面白くなかった
慶吾はニチカに向かい

「何でも良いんすけど…。
注文は別人メイク何で、
誰から見ても彼女だって判らない様にお願いします」

無愛想に呟く。

「依頼人からのご注文の方は
特殊メイクだと伺ってますが?」

「特殊メイク!
それってゾンビとか怪物ってことですか?」

恵理奈の落胆が目に見て解った。