恵理奈を囲んで五人は向かい合う

「ほら言った通りじゃん!
バラしたのは秀磨君だからね」

得意気な慶吾を一瞥した直海が

「中途半端に噂が広まるのは困るんだ…解るよな?」

恵理奈を諭す様に静かに話す。

「私、誰にも話したりしません」

恵理奈の返事に頷く。

「勿論そうであることを願ってるけど…俺は簡単に人を信じる事が出来ない環境で育って来たんだ。悪いが信用はしてない」

「直海!
今の言い方はないんじゃねぇの?少なくとも秘密を知られたのは…俺達のミスだ」

「ちょっと待って…俺達?
秀磨のでしょ?」

「小せぇ男だな綴喜…」