皇紀に睨まれ慶吾は冷や汗を流す

「本当に違うんだって…。
俺が‘S’の秘密をバラしたりするわけないじゃん」

「だよな…ならどうして恵理奈は‘S’を知ってんだろうな」

「さっ…さあ?」

慶吾の腕を引き離した恵理奈。

「慶吾君のせいじゃありません。私が…私の…五感が良いから…」

その場に居る五人の視線が集まり恵理奈は俯く。

「五感ってあれだよな…視覚…」

皇紀に続き

「味覚…」

直海が

「触角…」

綴喜が

「臭覚?」

秀磨が

「…聴覚!」

最後に慶吾の言葉でそれぞれが
顔を見合わせた。