恵理奈は立ち止まり
皇紀を見据え告げた。

「聞き間違いなんかじゃ無い!
慶吾君確かに言ってました!
それに‘S’…「うわ〜!」

慶吾が口を押さえた時には
時既に遅く。

「はあ?
‘S’の秘密もバラしたのかよ」

直海が
その場にぐったりと崩れ落ちる。

「少し軽薄過ぎだよ慶吾」

綴喜が
片手を組み片手で頭を押さえた。

「えっ?
どういうこと?どうするの?」

秀磨はそれぞれの顔を見渡す。

「違っ…秘密をバラしたわけじゃ無いって!」

慶吾は
口を押さえたまままくし立てるが

「どうすんだよ慶吾!
責任取れるんだろうな?」

皇紀は
二人を壁際に追い込み
片手を壁に勢いよく着いた。