ふと視線がぶつかり
恵理奈は一瞬俯くが
次には微笑む慶吾と再会する。

「慶吾君…おっぱいの大きな子は嫌いなのかな…。
私もちっちゃければ良かった…」

恵理奈のぼやきに

「それ嫌味にしか聞こえないから他の女の前で言ったら顰蹙もん」

空かさず突っ込む。

慶吾が囲まれていた生徒から離れ近付いて行く。

「…忙しいな…恵理奈…。
止まり掛けてるぞ…」

通り過ぎ様大きな手が
頭に置かれ囁き掛けた。

「慶吾君…」

「ちょっと今の何?
っていうか慶吾君だあ
いつからそう呼ぶ様になった!
っていうかやっぱりさっきの間に何かあったわね?」