レーシング場を爆走し
ジャンブ台を駆け上がる
バイクを黙って見つめる。

見事な着地を決めたスタントを
手招きして呼び寄せた。

「悪いなトレーニング中に…」

黙って付き従って歩く。

「今日出した日程表に間違いが、あるんじゃないのか?」

唯、静かに首を振り答える。

「…そうか。
日頃から黙々とトレーニングするお前はそれだけで他のスタントの奴等の良い刺激になるからな…。腕も確かだから安心して依頼を受けられるんだが」