「なッ……にやってんだよ!」
ギョッとした顔をして、少し頬を赤らめながら翔太があたしの手を掴んだ。
「お前バカか!普通この状況で服脱ぐか!?」
「……」
「他の男だったら、襲われても文句言えねーぞ!?」
「……他の男じゃない」
翔太だもんーー……
翔太になら、何されたって……
「翔太は襲ってくれないの?」
「何……言って……」
「いいよ、翔太なら。……しても」
完全に壊れてしまったのかもしれない。
心の声が、全部言葉になった。
ただ感じたかっただけ。
翔太の全てを、今すぐに。
めちゃめちゃにして欲しかっただけ。
だって確かめたかったの。
もしも翔太が彼女を大切に思っているなら、どんな誘惑にだってのらないはずだから。

