啓飛に向かって笑うと、それに返すように微笑んで 頭を撫でる速度を速めた。 「…よかった。 行ってくれなかったらどうしようかと思ってた。」 ふふっ…… ちょっとだけ焦った表情をした彼に、口元が緩む。 「まさか。行かないワケないよ!!余計な心配しすぎっ」 そう言って、二人で笑い合ううちに 晩ご飯が出来たみたい。 「華ちゃんー、啓飛ー、ご飯だよーっ」 「はぁいっ!!」 啓飛ママに呼ばれ、リビングを出ようとする……と グイッと腕を引かれ 唇に何かが触れた。 .