「生意気な…… 俺の心配はいいから、自分のこと考えろ。 …眠くないか?」 「ん…大丈夫……」 優しい瞳に捕まって、そのまま引き寄せられるままに身体を預けた。 啓飛の着ているシャツの感触が、心地いい。 そのまま、夢の世界を見てしまいそうになった。 「…ぁ。せっかくだから早めに風呂入るか。 ゆっくりしたいしなぁ。」 あたしの背中に腕を回したまま、そう呟いた。 「そうだね。 じゃ準備するから放して?」 腕の力を緩めて啓飛を見ると、いつの間にか意地悪な顔になっていた。 .