ペロッと舐めてみると、微かに甘い香りが広がる。 ……甘い… 「……っ…」 「華、もっとこっち。」 え…… 啓飛は目を瞑ったまま、自分の唇を指差す。 ……うぅ…//// 恥ずかしすぎて泣きたくなってくる。 結婚したって、変わるワケない。 これからもずっとずっと 啓飛にドキドキしながら暮らすんだ。 「……もう… 意地悪っ…///」 「今さら?」 片目だけ開けてニヤリと笑う彼……いゃ、あたしの夫。 ちょっと悔しく感じながらも、その温かな唇にキスをした。 .