しばらくすると、啓飛がリビングに入ってきて あたしの隣に腰をおろした。 「明日、車で行く?」 「ぁ……うん。」 顔を上げると、思ったより啓飛は近くにいて 思わず赤面する。 「…なんか、強引に連れていくような感じになっちゃったけど イヤなら行かなくていいから。 何か用事があったなら、そっちを優先して?」 ふわりと笑って頭を撫でてくれた。 最近、優しく笑ってくれる啓飛にドキドキするようになった。 …今までもしてたけど…… 意地悪く笑うときと同じくらい 胸が高鳴る。 .