――え… 俯きかけていた顔を上げると、ほんのり赤い顔の啓飛がいた。 今…なんて…… 「…いいな??」 「う……ん…?」 「なんで疑問系なの。」 「だ、だって……」 唇が触れた肩から、どんどん熱く身体中が火照っていく。 真夏の太陽の熱に侵されたように、クラクラする。 あたし、もうガキじゃない? お子ちゃまから昇格した? ……啓飛の隣に立てた? 「あたし…ガキじゃない?」 「は?」 「もう……啓飛の横、歩けてる?」 .