年上王子と新婚旅行☆



温かい感触が消えてしまって、ちょっと寂しくなる。


……啓飛は、そんなあたしに手を差し伸べてくれる。




「ほら、さっきのことは忘れて泳ごうぜ?

…な?」


「ぅ、うん……」




真夏の日差しにキミの笑顔が重なって、余計に眩しく感じるのは気のせい?


照りつける太陽のせいなのか、温かいキミの手のせいなのか

目眩がするのは気のせい?




……うぅん、気のせいなんかじゃない。


それくらい、啓飛が好きってこと。



…そうでしょ??





「ぁ、そうそう。」


「?」



海に足をつけたところで、啓飛が立ち止まった。


なに??




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