うわぁあぁ。 出た……笑ってるのに半端なく黒いオーラの啓飛。 いや、大魔王?? 「俺の女に、気やすく触るな。」 「っ…」 ドキッと心臓が跳ね上がる。 またカッコいいこと言うんだから!!/// 男は何やら言いたげにしていたが、そそくさと逃げていったのだった。 「けぃ……」 「バカか。あんなところに一人でいて。 ちょっとは考えろ。」 あたしの言葉を遮るようにして言い放つ。 その声色は、ちょっとだけ低くて…怒っていることがよくわかった。 「……ごめん、なさい。」 .