まだ熱いままの頬。 啓飛から水着を受け取って、小さく頷いた。 それを見てか、ガシガシと頭を撫でられる。 「じゃ、着替えたらここで。 その中に日焼け止めもあるみたいだよ。」 そう言い残して、先に砂浜に歩いて行った。 …最後の一言、紳士すぎ。 大人すぎ。カッコよすぎ。 しばらくボーッと背中を見つめたままだった。 砂浜へ行くと、結構たくさんの人がいた。 もう夏だからかな? 今日は祝日だもんね。 そう思いながら、更衣室に向かったのだった。 .