「美奈、信じがたい…。だって、去年も…」
そこで止まった優貴。
また目に涙を溜めてるし…。
「と、とにかく楽しもうぜ!!」
「そうだね!」
これ、完璧に優貴をカバーして言ってる言葉だよな?
まぁ、いつもこの2人がカバーしてるけど。
「優貴…。」
「ごめん、なんでもない。目にゴミが入っただけだから。」
きっと嘘だと思うけど、無理に聞くのはダメだしな。
俺はそっとしておいた。
てか、なんか、このモヤモヤが1時間前にもあったような感じがする。
デジャブ?
俺はソファから立って携帯を持ったまま部屋を出る。
「雅!?」
悟が後ろで呼んでいるのも聞かずに…。
プルルル
『今度は何?』
ワンコールで出た椿。



