「聖、ここの問題ってどうやんの?」
「あ、それは、この公式使えば…ほら。」
「そっかぁ。ありがとう。」
俺が優貴がつけているネックレスに関して質問してから15分。
普通に勉強しちゃってるし…。
十字架のことだって聞きたかったけど、
なんか聞かない方がいい感じだしさ。
隣で必死に問題を解いている優貴が愛しくなる。
そして、抱きしめたいという衝動が俺に降りかかる。
俺ってさ、こんなに変体だったっけ?
真剣に勉強している優貴の反面、
俺はずっと優貴のことを考えてしまっていた。
「ただいまぁ!」
優貴の部屋のドアが急に開く。
「お帰り。てか、それ何?」
西崎と悟が帰ってきたのだけども…。
なぜか手にはたくさんの袋があった。



