「優貴も同じの持ってたんだ…。」
ただ、そう言う事しかできない。
なんで持っているのか、なんで割れているのか、
そんなことを考えることがなぜかできなかった。
俺は、十字架のネックレスから目を離して歩き出す。
ベッドの前に行くと、たくさんの本が本棚に入っていた。
「これ、本?」
1冊だけ本には見えないものがあったのでそれを引っ張り出す。
題名は書かれていなく、ただたくさんの星が書かれているアルバムだった。
俺、何やってんだよ。人のものを勝手に触るなんて…。
そう思ってしまうけど手が自然とアルバムを開く。
「っ!?」
驚いた。
アルバムを開いて見ると、自分がいたのだから。
優貴と仲良く手を繋いでもう片方の手でピースをしている。
体育祭の写真か?体操着にハチマキをしていたから。
てか、そんなこと思ってる場合じゃねぇよ。
なんで俺が優貴の隣に写ってる?



